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プールとロックとお馬さん。

1/2日記

「慌てる乞食は貰いが少ない」ということわざが今日ほど身に染みたことはない。

私は今、熱海駅にいて、浜松行きの東海道本線が発車するのを待っている。

9:40にホテルをチェックアウト。
毎度の「東京チカラめし」で焼き牛丼を食べた。
どうせこの手の店で食事を済ますなら、地方には無いチェーンを使おう、というしょうもない心理。

競馬場まで歩く途中、突発的に初詣。
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稲毛神社。
賽銭箱に111円を投入。
おみくじは引かず。

10:30に競馬場着。
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ギャンブルの収支がどうであれ、とにかく連日、天気だけは良かった。
とにかく暖冬。

このところ、しばらく雨が降っていない。
冬場のダートはパサパサ。
デカい馬がドカドカ突っ込んでくる。

このロジックを元に馬券を書い始めた。
現に大井の終盤、この戦法に若干の手応えがあった。

ところが今日の川崎、前半から小さな馬の好走が続いた。
6Rまで当たりが出ず。
7、8Rを当てるも、本線ドンズバでは獲り込めず。
その後、3レース続けて外し、最終を迎えた。

ところで本日中に刈谷へ戻る場合、川崎17:42発の東海道本線に乗る必要がある。
そして最終レースの発走は17:10。
普通なら馬券を当てて払い戻してからでも急げば間に合う。

しかしここで想定外の出来事が発生。
締め切り数分前、人気の一角を占めていた馬が競走除外。
レースは1番人気→4番人気→2番人気という固い決着。
私は断然のトリガミ、3連複950円を半端に当てた上、返還分が200円。

この状況で何が起きたか、言うまでもない。
(ついでに言うと、現在の川崎競馬場はスタンドの半分が改装工事中)
数少ない払戻機に人々が殺到して大行列。

ここから1時間に渡り、私は瞬間瞬間の判断に追われ続けることとなった。

まず、この時点で、
「1150円の回収を諦め、急いで川崎駅へ向かう」
「払い戻しを受け取りつつ、川崎のカプセルホテルを予約して泊まる」
「払い戻しを受け取りつつ、川崎のネットカフェに泊まる」
という選択を迫られた。

最初の選択肢だと、1150円は捨てることになるが、他の出費は無く、本日中に刈谷へ戻れる。
残りの二つだと宿泊費(マイナス1150円)の損こそ出るが、明日の朝、刈谷へ戻り、駅から寮までバスで帰ることができる。

結局、払い戻しの列に加わることにした。

1150円を機械から受け取ったのが17:27頃だったか。
川崎泊まりが本線に違いはないけど、最後まで諦めてはいけないとか、謎の悲壮感が私を包んだ。
港町駅へと走り、17:34発の上り電車に乗車。
3分ほどで京急川崎に到着。
ただ、ここからJR川崎ホームまでの移動距離を考慮すると、17:42発の東海道本線乗車は困難。

しかしこの時、ヤフーの路線検索が思わぬ提案を表示していた。
17:38発の京急本線の快特に乗り換えれば6分で横浜に着く。
これなら17:51横浜発の東海道本線に追いつく。

私は慌てて大師線のホームから階段を駆け上がったが、快特は駅を出た後。
ここで冷静になれば、すごすごと京急川崎駅の改札を出て、おとなしくすき家か何かで晩飯を食い、ふらふらとネットカフェに引っ込む余地は十分に残されていた。

しかし往生際が悪いというか、乗りかかった船というか、すぐにやってきた17:40発の急行に飛び乗ってしまった。
これだと横浜着は17:51となり、例の東海道本線には間に合わない。

この時、何を考えたか。
横浜から新横浜へ移動。
新幹線に1駅だけ乗って小田原へ行き、東海道本線に追いついてやろう。

ちなみに新横浜〜小田原間の料金は1950円。
既に損得勘定は破綻している。
とっくに傾いていてどうにもならない事業を立て直すべく、借金を重ねて自転車操業。
という様に似ている。

横浜から新横浜への連絡。
今、冷静に検索すると17:53発の横浜線に乗り換えれば良かったことが分かる。
これとて、京急からJRを2分で乗り継げるか否か、という話ではあるが、邁進すべきはこれだった。
そんな結果論。

ところが、横浜駅で私が選んだ交通手段は市営地下鉄。
ていうか、こんなしょうもない日記をうっかり読み始めてしまった人も、そろそろウザくなってきた頃合いだろう。

さて、例の東海道本線。
小田原駅を出るのは18:45。
新横浜18:16発の新幹線に乗れば追いつくことができる。

京急の改札から市営地下鉄の乗り場までが遠かった。
懸命に走ったが、ここでもまた17:56発の地下鉄を逃してしまう。
次の18:03発に乗車。
18:14に新横浜着。

ここが最大にして最後の勝負処とばかりに走り、券売機で新幹線の切符を買い、ホームを駆け上がった。
しかし18:16発、こだま677号名古屋行きは去ったばかりだった。

「毒を食らわば皿まで」という表現が適切かどうかは知らんが、こうなれば意地でも東海道本線に追いつきたい。
(おそらく「本末転倒」が正しかろう)

次に来た18:22発、ひかり525号新大阪行きに乗車。
これ、小田原には止まらないけど、その次の熱海には止まる。
20分で熱海に到着。
かなりのショートカットではある。

乗り越し料金1100円を清算し、ここで改めて青春18切符にスタンプを押してもらい、在来線のホームへ移動。

結果、例の東海道本線最終に追いつくどころか、その1本前に乗ることができた。
これで刈谷には30分早く着ける、やったー・・・という話ではない。
新幹線に費やした費用が3050円。
Pasmoでピッピコやってたので実感はないけど、川崎から新横浜までの電車賃も掛かっている。
あと細かいことだが、青春18切符のお得感も目減りしている。
(川崎〜刈谷間の乗車料金5400円に対し、熱海〜刈谷間は4000円)

さてこの後、浜松、豊橋で乗り換え、23時前に刈谷へ着く予定。

何が何だか阿呆丸出しな8泊9日だった。
帰寮して、馬券と車券で幾ら負けたのか計算するのが、かつてなく恐ろしい。

人生で3回しかやって来ない厄年。
その最後に博打でトコトン負けて、2回目の本厄(大厄って言うらしいよ、2回目のは)に別れを告げよう。
無理にカッコつけて言えばそんな感じか。
まったくカッコついてないけど。

でもどこか、自分のやるべきことが見えたような、整理できたような旅ではあった。

自分にとって東京は、旅して泊まる場所ではない。
自分にとって競馬に関しての苦労、面倒は大半、大した苦労ではない。
自分にとって競馬は一人で遊べる中で最高の娯楽である。
自分にとって競馬の話をするのは、この上なく楽しい。
今更、組織に縛られることは最小限に抑えなくてはならない。

良くも悪くも自分にしか返ってこない。
ならば、やりたいことをやっていく他にない。
独り身が進むべき道というのは、こういうものであろう。

もう静岡も愛知へ近い方に入っている。
連休の残り3日間、何をやって過ごそうか。
バカみたく名古屋競馬にでも繰り出そうか。
でも、5日には中央競馬の打ち始めもあるし、それまでは、おとなしく、のんびりするのがいいかもね。

とにかく、部屋に戻って、寝て起きてから考えよう。

ではまた。



by efurin | 2016-01-02 21:42 | 日記