人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

プールとロックとお馬さん。

8/2今日の名画

「道頓堀川」(深作欣二監督)

今日はズルして映画の話。

いや、前から映画の話書きたかったんですわ。
あんまり詳しくないからシリーズ化は無理ですが。

でも、カテゴリはあえて「ロック」に分類する強引さ。
いや、この映画、ある種のロックですから、僕にとっては。

1982年の作品。
監督は「仁義なき戦い」「バトルロワイヤル」でおなじみの故・深作欣二氏。
原作は、競馬ファンにとっては「優駿」で有名な宮本輝氏。

でもって、一部のマニア的には、日本で唯一の、
「ビリヤード映画」
です。
いやまあ、他には「ナイン」っていう、わりと最近のビリ映画はあるのですけどね、こちらは相当にショぼいので。

「とにかく人間ドラマを描きたかった」
とは深作監督の弁。

などといろいろウンチクをたれようとしておりますが、実はこの映画を観たのは昨年の今頃なんですね。
ビリヤード仲間のK君が、やたらと僕にこの映画の事を語ってたのですよ。
そういや、僕が子供の頃、当時の実家である親父の店に、この映画のポスターが貼ってあったのを思い出しました。
この映画のビリヤードシーンの監修をしたのが、うちの親父の弟子だった人なんですね。

で、話は戻って、K君曰く、
「作品中、何回か出てくる回想シーンがとにかく怖い」
と。
で、話のオチは言えない、とも。

そんなわけで、レンタル屋さんで借りてきたのはいいのですが、K君の言葉が怖くて1週間レンタル終了のギリギリまで観れませんでした(笑)。
いや、彼とは感性がほぼ同じなので、説明だけで「どのように怖い」かが目に浮かんでしまっていたのですね。

で、明るい時間を選んで観ましたよ(笑)。

しかし、これだけ出演者がそれぞれ個性をプンプン匂わせている映画もなかなか無いと思います、いや、そんなに多くの映画は観てないのですが。

序盤に出てくる渡瀬恒彦演じるシャブ中のプロとか、カルーセル麻紀とか柄本明とか、もう異臭発してるもんね、明らかに。
柄本明が三味線を弾きながらカルーセル麻紀を足蹴にするシーンとか、もう爆笑でした。

いや、笑っちゃいかん・・・。

回想シーンだけ出てくる大滝秀治とか。

で、ビリヤードの大会の決勝戦で大滝秀治と山崎努が戦う回想シーンがあるのだけれども、公式戦なのに山崎努がくわえ煙草で球を撞いてるのはおかしい、というツッコミはしちゃいけないのです(笑)。

で、ラスト前の見せ場であるところの、山崎努と佐藤浩市がビリヤードで親子対決をするシーンの中で、佐藤浩市が母親の死の真相を知る回想シーン。
これが怖いのですよ。
いや、一般的には大して怖くないのかもしれんが、僕にとっては怖い。

さて、確かにこの映画のオチは言わない方がいいのかもしれません。

「えっ!」

ってビックリしますから。

ミステリ小説の最後のとは違う、
「えっ!」
です。

こちらには伏線とか何にもいらないわけですから。

「いきなりドカーン」

です。
by efurin | 2006-08-03 00:19 | ロック