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プールとロックとお馬さん。

それぞれのPOGりん開幕編・16

さて、ようやく自分の番が回ってきたぞ。
いつものように、誰も期待していないウンチクを延々と語ろうじゃないか。

昨シーズンを振り返ると、ドラフト結果はともかく(あれは運だから言っても仕方ない)、結果論として何がいけなかったって、8位指名のあれ、母クルナコーヴァですよ。
「こういう、まったく情報が出ていない馬の中に大当たりが潜んでいる」「目をつぶってホームラン狙い」などと言いながら選択したわけですが、結局、今に至るまで競走馬として世に出てくる気配がまるでない。
結果的に、残りの9頭がデビューしたのに全馬デビュー達成を逃してしまいました。
これで2シーズン連続の9頭デビュー。
でも、複勝率50%達成だけは満足。

辛かった1年間も過ぎ去り、巻き返しを図る今シーズンのわたくしですが、ドラフトは見事に平穏無事な結果。
当たり前の話ですが、一切ズルはしてないです。

では、どうせこの後の記述が長くなるので本編へ。

16.えふりん

1位 クラヴェジーナ(牝・アグネスタキオン×ムーンライトダンス・7)
5/1・栗毛・ノーザンF・G1レーシング・栗・音無

母父Sinndar クラブ募集2400万円 半兄・ムーンリットレイク 母は愛GⅢ勝ち。
「血統もいいし、牝馬ではこの馬が抜けている。バランスのいい馬で走ってくると思う」(音無師)「ここまで順調に来ていて、どんどんペースを上げている。仕上がりもいいので近々、移動する予定」(育成)
6月上旬、入厩済。

<今回の要点の一つだと思うのですよ、G1レーシングって。このご時勢に、社台が新規に立ち上げたクラブの存在意義を考える必要がある。ひとまず「社台F=社台RH」、「ノーザンF=サンデーR」に対する追分Fのクラブといった立ち位置なのでしょう。長引く不況による個人馬主の資金的体力低下。そして、ダーレーの存在。これまで、社台グループの4牧場は「これや!」という自慢の幼駒をズバズバとセレクトセールに投下していたわけです。そして、それが高値で売れ、また購入した馬主にはいわゆる「半持ち」を呼びかけ、引退後は社台の牧場(もしくは社台SS)に戻せるよう手筈を整える。しかし昨今、不況の影響でセールの売却価格が伸びず、そこにきてダーレーが日本進出。資金力にブイブイとモノを言わせ、社台が誇る超良血を買われた上に、引退後はダーレーJFに持って行かれるとなれば、数年、いや数十年先の商売を考えた時、社台としてはタマったもんじゃない。そこで当然、セレクトより庭先取引、そしてクラブを重視する流れになったということです(これに対し、近藤利一氏あたりが不満をもらしているという噂も)。これまでセレクトに出されていたような馬が社台RH、サンデーRに降ろされる。で、今までその両巨頭クラブに降ろされていたような馬がキャロット(ノーザンF)やらグリーンF(社台F)やらに回る。そして、東京HRやらウインやらシルクやら・・・。わたくしが今年度から一口出資に乗り出したのも、そういった背景もあるわけです。しかし毎年、社台Gで生産される馬が極端に減ることはなく、新たな受け皿が必要になった。そうして生まれたのがG1レーシングである、と。追分F主体とはいえ、そこは当然、社台F、ノーザンFも全面的にバックアップ。このクラブの初年度を成功させ軌道に乗せることは、社台Gの至上命題であると言っても過言ではないはずです。そのG1レーシング所属の中でマイルールの網に掛かったのがこの馬。ちなみにこの母の仔は、ここ2シーズン、スモちゃんが持っておりました。強奪すべく1位指名に置いたのですが、それでもスモちゃんの1位指名を恐れていたもんです。前回ドラフトのトラウマ。>

2位 アルアマーナ(牝・ディープインパクト×オネストリーダーリン・11)
2/13・鹿毛・追分F・サンデーR・栗・石坂

母父Kingmambo クラブ募集3000万円 近親・ゴールドアリュール
「うちの厩舎(ノーザンF空港)の中でも現時点での完成度としては抜けた存在だと思う。他もみな期待馬だが、仕上がり具合や現状のスピード能力といった面ではこの仔。マイルでもいけるし、もっと短い距離でも通用すると思う」(育成)439キロ。5月中旬、入厩済。6/26阪神芝1400でデビュー予定。

<安易なイメージですが「大型のディープ→2歳戦、短めの距離向き」「小柄なディープ→クラシック向き」みたいなものがボンヤリと頭の中にあります。ただし、たとえディープ産駒でも400キロぐらいしかないようなのは、ちょっとマズい。そんな中、この馬はディープ牝馬としては、まずまず標準サイズ。上欄には書かなかったけど、サラブレの別冊には「調教では自然と後ろを突き放してしまうように先天的なスピードが違う」なんてコメントも。関係者コメントって「ポジティブ要素は話半分、ネガティブ要素は話を膨らまして読み取る」というのがPOGのセオリーなんだけど、やっぱ弱いなぁ、こういうコメントには。「ウイニングポスト」的に惹かれる。あと、今年の石坂厩舎の2歳は陣容が分厚い。石坂厩舎はクラブ馬の管理手腕に長けており、特にヴァーミリアン、ブルーメンブラット以降、サンデーR、キャロットFからの信頼が年々厚くなっているように思う。ちなみに我が出資馬・レッドクラウディアちゃんは、この馬とは生産牧場こそ違えど、育成地と厩舎が同じで同時期に栗東へ入った。いわば幼稚園からずっと同級生の幼馴染みのようなものだ(最近の私は、競馬においてもこういう乙女チックな物言いが増えた)。クラウディアちゃんは自分が指名すると呪いが掛かってしまいそうだったので指名しなかったが、マイルール的にはドンピシャの馬だった。代わりにPOGりんではこの馬で早期ダッシュをかけるつもり。>

3位 母フローラルグリーン・11(牡・ハーツクライ)
2/10・黒鹿毛・ノーザンF・[ダノックス]・[栗・音無]

母父フォーティナイナー 09セレクト2050万円 半兄・ダノンヨーヨー
「父はハーツクライになったが、馬は抜群にいい。今のところ望み通りにきている」(音無師)「ダノンヨーヨーとはタイプが違う。背中が柔らかくて乗り味はいい。体型的には太目に見えるが距離はもつと思う。芝の長いところでもいける」(育成)496キロ。

<改めて見るとこの配合、どこかダート臭い気がしないでもない・・・。我ながらベタな良血をチョイスしたものですが、いわゆる津里理論がこの選択の根っこにはあります。「上が~であれだけ走ったのだから、今度は父がこれで走らないわけがない」というあれです。1年間見て、ハーツクライは意外に仕上がり早でPOG向きだった。そして、活躍馬は圧倒的に牡馬が多かった。そういや、今のところの代表産駒と言えるウインバリアシオンの母父はストームバート。砂っぽいのが母系に入っている方がいいのかもしれない。おお!ききょうSを勝ったオースミイージーも母父アフリートだし、ステラロッサも母父がストームキャットだ。って今、気付くなよ。ホントはね、4位指名の方を牡馬エースにしようと思ったのだけど、あっちはちょっと情報が乏しくてデビューまで漕ぎ着けられない可能性も・・・なんて思ったので、こちらを上位に取った。あとまあ、これも音無先生のトーンの高さに釣られた感あり。セレクトでの落札価格は低めに見えるが、このご時勢、かつての「セレクト7000万あたりがスイートスポット」ってのが、このあたりまで下がっていても不思議じゃない。グランプリボスも2000万円台だったもんね。>

4位 [フィエロ](牡・ディープインパクト×ルビー・7)
3/14・青鹿毛・社台F・[金子真人HD]・[栗・角居]

母父Danehill 09セレクト4000万円 母の全兄・ロックオブジブラルタル

<イマイチ情報に乏しいディープ産駒。去年のこの記事にも書いたけど、金子オーナーのディープ産駒に対するアンテナ網ってのは、多分、凄いものがあると想像している。仔分けの馬(母馬を所有している)については半自動的に所有する面が大きいと思うが、わざわざセールとか庭先で買うというのは、それなりに何かしらの情報が耳に届いているのだと思われる。母父デインヒルのディープ産駒といえば共同通信杯3着のディープサウンドですか。デインヒルはメジャーどころなので話は少し違うが、ディープの仔って、母系に得たいの知れない外国の種牡馬が入っているのが走るような気がする。Marju(マルセリーナ)とかLycius(トーセンラー)とかLoup Sauvage(ハブルバブル)とか。でも、やはりこの情報の少なさは気になる。まあ、セレクトで買われている分と仮の名前が付いているだけはるかにマシだが、それでも昨年のクルナコーヴァのトラウマはぬぐえず。今年は博打色を一切排除するつもりだったのだが、どうしてもマイルールにドンピシャでプロフィールに惹かれた。まあ、媒体露出していない分「中位あたりで獲れるディープ」って感触はあったので。重複しなかったけど。>

5位 母フィヨルドクルーズ・8(牡・ジャングルポケット)
3/6・鹿毛・社台F・[窪田康志]・[美・藤沢和]

母父サンデーサイレンス 09セレクト3800万円 11千葉サラブレッド4100万円
「遅咲きかなと思っていたが、いい走りをする」(藤沢和師)「バランスのいい体型で性格も前向き。柔らかい動きにはスケールの大きさを感じる」(育成)500キロ。

<今年は関東馬枠を復活させようと思っていた。それも藤沢厩舎ではなく国枝&堀で。その中、この馬は指名馬検討時点では厩舎不明だったところ、直前になって藤沢厩舎所属であることが判明した。別に藤沢先生が嫌いなわけじゃないが(そういや、去年も1次ドラフトでルルーシュを指名してたわ)、あの厩舎って、腕利きのスタッフを堀厩舎に引き抜かれたんですよね、確か。それでその後、堀厩舎は勢いを増し・・・。でも、だからと言ってこの馬を指名リストから外す気はなかった(そりゃ、どこぞやのマイナー厩舎へ行くよりはいいに決まってる)。だって、ジャンポケ×SSだもん。この馬は当歳セレクトで臼田オーナーに落札された後、オーナーの撤退に伴って今年のセールに出されたのです。臼田氏には悪いけど、こういうパターンっていかにも走りそうな気がしませんか。わたくし、ラジオでは「この配合は懲りた」とか言いましたが、いやいや、まだまだ懲りてません。「下位では重複負けする」と見込んで5位に置いたのですが、そのあたりは見当違いだったか(重複せず)。>

6位 [サトノジュピター](牝・アグネスタキオン×アドマイヤテレサ・9)
3/3・鹿毛・ノーザンF・[里見治]・[美・堀]

母父エリシオ 09セレクト2200万円
「エリシオの肌にタキオンという配合にしては穏やかな性格だし、馬格があるのもいい」(堀師)「だいぶしっかりしてきて、今の時期としては文句ない。牝馬にしては馬格があるが、キレはありそうな走りをしている。マイル~中距離向きだろう」(育成)485キロ。

<冒頭にも書いた通り、わたくしは前々回シーズン、1頭残しで全馬デビュー達成を逃しました。その時、デビューできずに、言葉は悪いが戦犯となったのが母アドマイヤテレサ(アドマイヤコウテイ)でした。で、この馬、当初はまったくリストに入れていなかった。「関東馬枠は国枝厩舎だけでいいや」とも思っていたし。ただ、締め切り直前になって、ふと「万が一、1、2位指名馬が共に重複負けを喰らいつつ2次ドラフトにも進めなかったら、牝馬エース不在になってしまうではないか」ということに気付いたわけです。で、慌てて追加候補にピックアップしたのがこの馬。あまりこういうデータ的な話は好きじゃないけど「サトノ&堀」というのは妙に信頼性が高い気がする。里見オーナーの意識も、今では「堀>藤沢」なんじゃないか。昨年のサトノフローラのイメージが強いのかもしれないが、他にもこの組み合わせの馬が新馬戦で期待に応えてあっさり、というシーンが近年、結構見られたような記憶がある。ていうか、1位のところで「セレクトセールがうんちゃらかんちゃら・・・」と書いた割にセレクト出身馬が多いな、と今、気付いた。いや、09までならいい(とか言いながら9位指名とか補欠指名にも10セレクト出身馬がいるぞ、おい)。>

7位 ベストディール(牡・ディープインパクト×コマーサント・9)
3/17・鹿毛・社台F・社台RH・美・国枝

母父Marchand de Sable クラブ募集6000万円 母は米GⅠ勝ち。

<これは、4位のところで書いた「ディープ産駒の母父は得たいの知れない種牡馬・・・」という選択理由が大きいです。クラブ馬の割に情報露出が乏しいですが、ひとまず順調に来ているっぽいし、今年も夏場からガンガン使って来そうな国枝厩舎。この1年でヒラボクインパクトとかサイレントソニックといったディープ牡馬を扱って、何かしらの特徴とかノウハウを掴んでいるような気もする。今年の社台GはNFしがらきが開場したのと山元トレセンが被災した分で、ノーザンF勢の方が有利、みたいな話もあるけど、あんまり関係ないんじゃないの、と思う。ま、あと関東馬を入れるってのは、やっぱり府中に住んでいる以上、「指名馬が走るから」と競馬場に足を向けるきっかけが欲しいという理由もある。これも4位指名馬と同様、「中位~下位で獲れるディープ」という感触があった(だから重複してないっつーの)。>

8位 ベルニーニ(牡・ジャングルポケット×スカルプトレス・8)
4/7・鹿毛・ダーレージャパンF・シェイク・ハムダン・栗・岡田

母父サンデーサイレンス 半姉・サンデーミューズ
「歩くリズムがいいしバネがある。動きも日に日に良くなってきている」(岡田師)「跳びが大きく芝向きの走りをする。現在は長めをじっくり乗って、基礎体力をもう少し付けてから次のステップに進みたいと考えている。馬に芯が入ってくると面白い存在になる」(育成)465キロ。

<あ!これまたハムダン殿下名義じゃないか!まさに今、気付いた。前回のジュライザセヴンスもハムダン名義だったけど、やっぱり期待馬はモハメド殿下の名義にするよな、普通。確か殿下の息子さんですよね、ハムダン氏。失敗したかもなぁ。とりあえず、これは下位指名要員のジャンポケ×SS。今、考えたら補欠1位のナンヨーヤシマ(国枝)の方が良かった気もするけど、これ以上、関東馬を増やすのもいかがなものかと思ったので。あと、これも津里理論で言えば「上がアルカセットで準OPまで行ってるのだから・・・」という話である。今後の日本競馬界の中でダーレーが占める勢力ってのは、それなりに大きいものになってくるでしょう。中小の個人馬主はどんどん撤退しているし余計に。その中で今、ダーレーの馬を預かる調教師ってのは、どうにかして結果を出そうと躍起になっているに違いなかろう。だから頑張れ、岡ちゃん。ただ、改めて育成コメント見ると晩成っぽいよなぁ・・・。>

9位 母サビアーレ・9(牡・ハーツクライ)
2/22・黒鹿毛・ノーザンF・[備前島敏子]・[栗・矢作]

母父Capote 10セレクト3900万円
「父にそっくりで非常にいい馬。当然期待している」(矢作師)「現時点で520キロあるが、これからまだ成長しそう。ただ、それを感じさせない軽快な動きを見せている。ストライドが大きくて走りっぷりは非常に豪快」(育成)

<毎年、競馬王のPOG本には矢作調教師のロングインタビューが掲載されているのだが、一昨年のモズに続き、あのインタビュー記事に釣られて拾った1頭。まあ、なんじゃかんじゃ言ってモズは札幌2歳Sで2着に来たしね。でも正直「galvezさんあたりに5、6位ぐらいで持って行かれるっぽい」とか思いつつ9位に置いておいた馬です。元々は補欠1位のナンヨーヤシマをこのあたりに置いていたのだけど、やっぱ、あんまりタキオンが多いと故障が怖いし・・・と弱の虫が湧いてきたのでハーツ産駒のこの馬と入れ替えたという経緯。母父カポーティってあたり、3位指名馬のところで書いた血統論に通ずるものがある。あと、「ビスティー&矢作」というコンビは「コンスタントに使う」という思想が一致しているので、そのあたり、昨年のgalvezさん的要素を引っ張ってこようかしら、とか思ったのもあるわけです。東京にもよく遠征掛けてくるし、このチームは。ぜひ、期間内で8回ぐらいは走ってもらいたい。>

10位 ザゲームイズオン(牡・サクラバクシンオー×プラウドディクシー・7)
2/5・鹿毛・ノーザンF・大塚亮一・栗・浅見

母父ダンスインザダーク 09セレクト1800万円 母の全兄・デルタブルース

<「指名理由:名前がカッコいいから」以上。いやいや、そうじゃなくて・・・。わたくし他所のPOGで昨シーズン、グランプリボスを単独指名で持って優勝という、POG的には一番美味しい展開をモノにしたわけですよ。つまりその、人が見向きもしなかった馬を指名してGⅠを勝つという。それで味をしめてバクシンオー。でも正直ね、これも津里氏の網に掛かっている可能性が高いと思い「重複負けしたら仕方がない」と思って10位に置いておいたわけです。浅見厩舎は現在、関西リーディング5位。スギノエンデバーでバクシンオー実績もあるし、厩舎的には何も問題なかろう。クラシック狙いの馬なら除外する厩舎だけど、この馬にそんなのは望んでいないので。この馬でファルコンSを勝ち、津里氏に会心のドヤ顔を見せてやりたい、その一心。>
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by efurin | 2011-06-13 00:48 | それぞれのPOGりん | Comments(0)